観光巡礼

信仰心を欠く人が巡礼をする際に、あらかじめ知っておきたいムダ情報。
ちゃんとした情報や文化財の写真が必要な方は、他の方のサイトを見たほうがいいような(笑)。

写真を見ていただければ分かると思いますが、観光客があまり見当たりません(笑)。
中央の古寺もいいけど、観光客のいない田舎の古寺も意外といいもんですよ。

観光巡礼T…鹿児島県・熊本県・佐賀県・大分県(その1)
観光巡礼U…大分県(その2)
観光巡礼V…福岡県(その1)
観光巡礼W…福岡県(その2)

観光巡礼T…鹿児島県・熊本県・佐賀県・大分県(その1)

鹿児島県

花尾かくれ念仏洞
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見どころ…霊とヘビ

隠れ念仏というのは…
ってウチはそんなサイトじゃなかった(笑)。
参考:Wikipedia隠れ念仏

なかなか念が強いというかなんというか、比較的やばいスポットな気がする(笑)。
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少し入ったところに休憩所のようなものがあり、ここで杖を借りることができる。
ちなみにここの休憩所で、誰もいないのに、デジカメの顔認識マークみたいなのが点灯…。
でも、ここは浄土真宗信仰の地で、浄土真宗では宗旨上、霊は存在しないはずだから、
デジカメの誤動作だろね。霊なんているわけがない。と思いたい。
とてものどかな場所なので、ツーリングの方はここで野宿もありかもしれない。
他人事ですが(笑)。
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下のような道が続く。
人があまり来ないのか、あちこちに蜘蛛の巣があるから、何度もしゃがみつつ歩くことになる。
貧弱だと、ここから浄土に直行することも無きにしも非ず。
途中で参拝記念のポストカード2枚入りの封筒が売っている。
無人なので、箱に200円を入れていただいていく仕組み。
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ぶれた写真だけど、これが念仏洞の岩の全景。
念仏洞の中は、行ってのお楽しみ。
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あ、虫だけじゃなくて、ヘビも出るよ。
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ちなみに管理人はこの後、深夜1時頃、ホテルを出てトボトボと西本願寺鹿児島別院に向かい、
今日念仏洞に行きましたよ、と門の外から手を合わせた。
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最福寺
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熊本県

西巌殿寺
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見どころ…中小路門の看板と炭化釈迦如来坐像

拝観無料。
パンフレット等はないけど、管理されてる方(住職さんの奥さん?)にお願いをすれば、
西巌殿寺の歴史がかかれたプリントのコピーをもらえた。
お寺の方って一癖あるのが常だけど、ここを管理されてる方は感じがよくて、心の準備は必要ない。
お茶まですすめられた。
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中小路門の看板は、今となってはドキッとする。
『石段は見えるが、あれが寺かなあ、本堂もなにもないぜ』。
もう冗談が冗談じゃなくなってしまってる…。
これはイタい。
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本堂は2001年9月22日に全焼。
『石段上ったけど、これが寺かなあ、本堂も何もないぜ』とでも言いたくなる。
あぁ、色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。
そして今そこには日が当たり草が生える。
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本堂全焼時に平安・鎌倉時代の仏像7体がすべて消失とされているけど、
燃えて炭と化した仏像が池のほとりに安置されている。
これは必見。
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佐賀県

大興善寺
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見どころ…仏像ブームの現実

紅葉シーズンにあわせて、秘仏(っていうか天部だけど)の一般公開ということで、
大興善寺に行ってきた。
世は空前の仏像ブーム。
この時期だけ駅から西鉄の臨時バスも出てる。
秘仏のまわりで目の血走った人達がごった返したらどうしようか、
ドキドキワクワクしながら臨時バスに揺られ、大興善寺に到着。
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山門では貧相な仁王像が出迎えてくれた。
うぅむ、なかなかやるな。
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茅葺きの大悲閣。
あたりはお線香のいい香り。
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田舎のお寺のわりには、境内にはたくさんの人。
写真の左奥がつつじ園。
左手前の近代的な建物が国宝殿。
そう、みんな国宝殿には目もくれず、つつじ園へ。
国宝殿のほうを向いてる人は誰一人いない(笑)。
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内部は撮影禁止だけど、これが国宝殿。
国重文の多聞天、広目天が一般公開中。
えっと…仏像ファンはどこにいますか?
多聞天、広目天かわいそう。
しょうがないので、管理人が舐めまわすように見てあげました。
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御朱印は寺務所でもらえる。
御朱印をもらうと、お寺のパンフレットももらえた。
寺務所の方もすごく優しいので心配なし。

つつじ園のほうは、大賑わい。
入場料500円。
まだ紅葉があまりないということで、
12月までもう一度無料で入れる紅葉入場券をもらった。
すごく良心的だと思う。
公園面積75,000平方メートル、入口には園内地図があって、杖も借りることができる。
見てまわるのに1時間くらいかかったかなぁ。
下の写真はつつじ園入口を少し登ったところからみた境内。
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大分県(その1)

富貴寺

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見どころ…大山のぶ代と十朱幸代の千社札

山門のところで、おばちゃんが野菜を売ってる。
観光地化されてて、参拝者もわりと多い感じ。
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国宝の阿弥陀堂を見に来る人が多いんだろうけど、まずは山門のチェック。
いとうせいこう・みうらじゅんの『見仏記』
(ちなみにこの本、つまんない。検索で当たる素人のブログのほうがずっと面白かったりする。)
で、大山のぶ代の千社札があるって話があるけど、
山門左の柱をよく見ると、大山のぶ代の上に十朱幸代の千社札もある。
これだけ見て、阿弥陀堂を見ずに帰るというのも、ある意味贅沢。
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阿弥陀堂内部は薄暗いため、懐中電灯が準備されており、
自分の周り360度に広がる文化財を隅々まで見ることができる。
そして、文化財を見ながら住職さんの解説を聞くこともできる。
管理人は仏像や建築物を見ると、必ず裏を見たくなるタイプなんだけど、
この手の人間にとって、阿弥陀堂の裏はなかなかスリリング。
ヨコシマというかウラシマな生き方をしてる人は気をつけるべし(笑)。ヘビに怒られる。
以下、「ひとりごと」のコーナーの転載。

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「平等院鳳凰堂、中尊寺金色堂に並ぶ日本三大阿弥陀堂の一つ」という言葉につられ、
まずは国宝の富貴寺大堂を見てきた。
内部には、阿弥陀如来坐像とその後ろに壁画。
内壁にも仏画がずらっと描きこまれている。
うんうん、これは一度見たほうがいい。
大堂の裏もみたいなぁと思って、裏に回ってると、
蜘蛛の巣にひっかかる。
虫嫌いなので、かなりひるんで一度足を止めた。
うぅーん、こりゃ行くなってことかな、と思ったけど、
いやいや裏も見たいと思って、さらに奥へ。
そしたら、がさがさ、って音が足元でしたので、足元を見たら、
ヘビだぁ〜〜〜〜〜〜ひぃ〜〜〜〜〜!!
全身に鳥肌が立って、もう腰が抜けそう。
すんませんでした、すいませんでした、と思いながら引き返した。
一通り境内を見終わって、さぁ帰るかと思ったときに、
うーん、やっぱり大堂の裏が心残りだと思って、振り返ってまた参道を登った。
今度は右回りで行こうかなと思って、大堂の右角に来た途端、
ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
足元で、さっきと違うシマシマのヘビが乙形になってこっちを見てる。
ごめんなさい。帰ります。もう行きません。今すぐ帰ります。
全身汗だくになって退散。
逃げるように富貴寺を出た。
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ちなみに、文化財保護のため、晴れた日じゃなきゃ阿弥陀堂内部の拝観ができない。
内部には素晴らしい平安後期定朝様の木造ドラえもん坐像があるので、是非晴れた日に行きましょう。
準備されてる懐中電灯もビッグライトだから気をつけて。

 

両子寺
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見どころ…人面樹

山門を越えたところに駐車場があって、
駐車場から入ると無明橋、仁王像、山門が見れなくなるから注意が必要。
車で来る方は駐車場に車を停めた後、山肌を若干下りて、
境内墓地横の無明橋を探しましょう。
無明橋を渡ると、不思議と信仰心が沸く、ということなので一応渡ってみましょう。
徒歩で来られた方は、もう無明橋なんて渡る必要はないでしょう。
こんなとこまで徒歩で来るなんて、もう既にある意味解脱者だし。
まぁ、いないとは思うけど。
それでも、なるべく無明橋の前まで行って、無明橋と参道の微妙にズレたレイアウトを楽しみましょう。
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境内がやたら広いわりには、これと言って心惹かれる文化財もなくて…。
阿弥陀如来座像の背後の二十五菩薩聖衆来迎図も最近の作品で、
かなりしっかりした極彩色には苦笑いする。
ま、最初は何でもそうなんだけど…。
千年くらい経ってから見に行くか、
富貴寺より先にこっちを見て、富貴寺の来迎図でお口直しをしたほうがいいかもしれない。

境内のお土産屋さんは国東半島最大じゃないかと思う。
ここのガラスケースの中に、精華堂『沈香大香木』の小箱を1箱発見。
すごく古そうだったけど、小箱の存在を初めて知ったので嬉しくなって、
これください、と言ったら、「これ売り物じゃなくて…」とのこと。
今は存在しないはずだけど、昔は『沈香大香木』の小箱ってあったのかな?
これを見るだけでも行く価値があるような。
そんなことないか、やっぱり。

境内は広く、奥の方に行くと、木がうっそうと茂ってる。
その先に『鬼の背割り』と呼ばれる大きな岩場があるんだけど、
そこに行く途中、右手に人面樹がある(2007年9月現在)。
管理人がたまたま見つけただけで、公式の見学地でもなんでもないけど(笑)。
見どころといえば、これくらいか。
以下、「ひとりごと」のコーナーの転載。

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両子寺は境内が結構広くて、奥の院のさらに奥は、両子山の山頂につながる道が続く。
道はかなり長くて、他に参拝客もいないけど、
ちょっと奥まで行ってみようと思って山道を歩き続ける。
もともと山岳修行の地で、国立公園に指定されてるし、
森林浴の森100選にも選ばれてるそうで、木がうっそうと茂ってる。
しばらく登って、だんだんひんやりしてきたなぁ、なんて思ってると、ふと人の気配。
え?と思ってあたりを見回すと、

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あ、どうも…こんにちは…。
富貴寺でヘビに遭遇したときよりは冷静に、カバンからデジカメを出してパシャ。
…まぁ、これ以上奥に行っちゃダメって言われたわけでもないし…。
うーん…。
ちょっと迷った末、その後数分歩き、
あまり奥まで行かないほうがいいかもなぁ、と思って、
鬼の背割りを見て、引き返し、両子寺を出た。
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真木大堂
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見どころ…大威徳明王像を見て、昔存在したであろう五大明王像を妄想する

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仕事、学校、家事、すべて放り出してでも行くべし。
仏像が素晴らしく、特に大威徳明王像にはシビレる。
(下の写真は絵葉書より)
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こんな片田舎に、このサイズの大威徳明王が残ってること自体、
どうしてこんなものがこんなとこに…ってビビることなんだけど、
大威徳明王がいるということは、
降三世明王、軍荼利明王、金剛夜叉明王、不動明王も昔はいたはず。
五体揃ってたら、どれほどデカかったか。
それも中央から離れた、こんな片田舎に。
これはヤバイ。
五体揃った状態を妄想しようとするけど、
あまりのミスマッチに脳みその保護回路が作動して、イメージができない。
いやぁ…国東半島をナメちゃいけない。
奈良だと?京都だと?なんぼのもんじゃい!

他に気になることは、旧本堂の菊の紋章と入り口の仁王像か。
昔は電話ボックスだった仁王像も、今では御意見箱になっている。
時代を感じる。
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ちなみに閉館時間ギリギリに着いたら、
一度閉めていた収蔵庫と旧本堂をわざわざ開けてくれた。
管理されてる男性はかなり優しい。

 

天念寺
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見どころ…裏山の無明橋

表には氾濫を繰り返す川、裏にはほぼ90度の崖。
なかなか過酷な環境に建っている天念寺。
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天念寺でまず話題になるものと言えば、国重文の阿弥陀如来立像だろね。
Wikipediaにはこう記されている。
*-Wikipediaより引用- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%BF%B5%E5%AF%BA
*  寺の前を流れる長岩屋川の川中の巨岩には、
*  3.23mの不動明王と制多迦童子、矜羯羅童子からなる不動三尊が彫られている。
*  室町時代に、氾濫を繰り返す川の水害防除の願のために造られたと伝えられており、
*  川中不動(かわなかふどう)として親しまれている。
*  (中略)
*  この寺には、国の重要文化財である阿弥陀如来立像が伝わっている。
*  高さ198cmの檜の一木造の仏像で、平安時代後期の作とされる。
*  (中略)
*  昭和16年(1941年)に大水害で損壊した本堂の再建資金を得るために、
*  昭和36年(1961年)に埼玉県の寺院に売却された。
*  しかし、平成9年(1997年)に大分県などによって買い戻され、
*  平成15年(2003年)に約40年ぶりに
*  天然寺近くに開設された天念寺伝統文化伝習施設「鬼会の里」に里帰りを果たしたものである。

ってわけで、氾濫を繰り返す川を鎮めるために、寺の前に川中不動尊を作ってる。
にもかかわらず、本堂が大水害で損壊してることに驚く(笑)。
なんてこった。
頼りないなぁ、川中不動尊…。
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住職さんは不在で、長安寺の住職さんが兼務されているので、
御朱印は長安寺でいただくことになる。

ちなみに天念寺の隣の施設「鬼会の里」では、
国指定重要無形民俗文化財である修正鬼会のビデオを見ることができる。
ビデオルームのマネキンと照明が同期してて、なかなか臨場感溢れる。
ビデオなんてしょうもない、と思わずに見てみるといいかも。

そして、一番の見どころといえば、裏山の無明橋か。
違う気もするけど(笑)。
以下、「ひとりごと」のコーナーの転載で、無明橋の紹介に代えます。

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今日は天念寺の裏の無明橋に行ってきた話。
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修験者が登ってたものらしい。
ふもとのお店にいたおばちゃんにふと聞いてみた。
「あれって今も登れるんですか?」
「登れるけど、落ちたら死ぬし、昨日は雨だったから足元が滑るから…」とおばちゃん。
管理人は登る気ゼロだったんだけど、同行人が登りたいなんて言い出すもんだから、
登ることにします、とおばちゃんに伝えると、
管理人の服装と靴を見て、おばちゃん、完全に制止モード。
本気で心配させてしまった。
同行人の願いを止められず、おばちゃんに悪いなぁ、と思いつつ、
おばちゃんにお別れの挨拶。

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途中から、完全に絶壁。
足場はほとんどなくて、鎖を掴んだ手を離せば転落状態。
管理人ほど貧弱で、運動不足で、普段着の訪問者は初めてかもしれない。
少なくともここ10年は管理人より貧弱な訪問者はいないだろう。
しかも革靴で。
亡くなった方も結構いるはず。
完全に場違いなところに来た。

今地震がきたり、立ちくらみがしたりすると100%死ぬなぁと思ったとき、
足がガタガタ震えだして、止まらなくなった。
管理人は飛行機に乗っても、全く恐いと感じたことがなくて、
自分はあまり生への執着がないタイプだとずっと思ってきたから、
自分の足が震えだしたことに、すごく驚いた。
気がつくと念仏唱えてた自分にも驚いたけど。

そして、今度は急に同行人の足場が気になり始めた。
自分は落ちなければいいし、落ちたらそれで終わりだけど、
同行人が落ちたら洒落にならない。
どうしてか分からないけれど、同行人がなにかミスをするんじゃないか、という恐怖に襲われた。
「気をつけてね、気を抜いたらほんとに死ぬよ」
みたいなことを何度も同行人に言った。
今考えれば、すごくおかしい。
同行人は屈強で、体力があり、日本アルプスとかをガンガン登ったことがあるのに(笑)。
足を置く場所をひとつひとつ指示を受けてる管理人が、
指示してる人に向かって、「気をつけて」って必死になって言ってるんだから、
今考えれば、思考が異常だ。

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同行人「大丈夫?もうこの辺で帰ってもいいよ」
管理人「いやぁ、これ登ったはいいけど、降りれないかも」
この会話の繰り返し。
降りることを考えると恐くてしょうがないから、登ることを選択。
そんなこんなで、消極的選択の積み重ねの結果、山頂に到着。
達成感はゼロ。
あるのは恐怖だけ。
そして思った。
修験者ってこんなことやって、どれほどの意味があるんだろう。
山に登って、誰か一人でも救えるだろうか。
どうしてこんなものと仏教が結びついちゃったのか。

前方に無明橋と祠がある。
「両子寺の仁王像の前でも見たでしょ?無明橋って名前。渡ると、どんな人でも信心が沸くってやつ」
と、同行人に話して、さぁ渡ろうかとしたとき、
突然、ヘビが橋の上に現れる。
「あ…」
前回、富貴寺の大堂の裏で行く手を二度阻まれて以来、数週間ぶり、三度目の再会。
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管理人「これ、やばいよ、やっぱりここってまだ来たらダメなとこじゃない?」
同行人「帰ろっか」
管理人「せっかく登ってきたから、ヘビこっち来てるけど払って落とす?」
同行人「いや帰ろう」

この無明橋の上でヘビに遭う確率ってどのくらいだろう?
即座に引き返すことで意見が一致、下山した。
ちなみに、帰りは登りより恐く、血を流しながら下山したことに軽く触れておきます(笑)。
何事も程度というものを考えましょう(笑)。

下山して、おばちゃんに無事戻ったことを報告。
やっぱり相当心配していたらしい。
申し訳ない。
山登りってのは、人に迷惑をかける。
家族どころか、初対面の人にまで。

ちょっと気になったので、同行人に聞いてみた。
管理人「ほんとにあれ渡らなくてよかったの?」
同行人「ねずみ年なのよ、だからヘビだけは勘弁」
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無動寺
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見どころ…椿光寺の住職さんの話を聞いた後に参拝しましょう

これまた過酷な環境に建てられたお寺。
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住職さんがお留守だったため、管理人は御朱印がもらえなかったが、
他寺の住職さんのお話によると、かなり達筆らしい。
こりゃ残念。

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天井絵が美しい。
っていうか、なんだかちょっとエロイよ。
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おしゃれな版画の絵葉書や
「旅人よ、心をすませ、風の音を聞け」と書かれた可愛い手拭いを売ってて、
他所にはないグッズが光る。
かと言って商売気も感じられない、とても落ち着いたお寺だ。

こんなこと書いていいのか知らないけど、
椿光寺の面白い住職さんがこんな話をしていた。
「いやぁ、無動寺は古い立派なお寺なんだけど、住職さんはかわいそうでしたよ、ほんと。」
「昔、これで、これがあってね、大騒ぎだったんですよ。」
と言いながら、小指を立てた後、人差し指を鍵状にした。
管理人がキョトンとしてると、いろいろ教えてくれた。
さらっと言えば、
無動寺のお坊さんが女に入れ込み、お寺の仏像を盗んで売ってしまったとか。
逃亡してたけど、別府で逮捕されたらしい。
ってわけで、先に椿光寺の住職さんの話を聞いてから無動寺に来たほうが、
無動寺の住職さんに同情できていいかも(笑)。

 

長安寺
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見どころ…太郎天像、なんだこれ?

長い坂道を歩き、段差が大きな石段を登れば、ようやく長安寺。
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前述のように、長安寺の住職さんが天念寺の住職さんを兼務されてるので、
天念寺の御朱印もここでいただくことになる。

狛犬と仁王像。
まぁ、なんとも国東半島らしい。
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収蔵庫の向かいにインターホンがあって、
拝観したいときはそれを押したら、住職さんが開錠に来てくれる。
拝観料は200円。
ここに国重文の太郎天像がある。
でもね、第一印象、なんだこれ?
(下の写真は絵葉書より)
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豊後高田市観光協会のサイトによるとこうだ。
* http://www.city.bungotakada.oita.jp/kankoukyoukai/rokugoumanzan-chouanzi.jsp
*  この太郎天像はもともと天狗神を表しているといわれています。
*  天狗は修験道の守り本尊とされ、
*  大日如来の使者である不動明王が修験の極致にある者の前に顕れるときに
*  太郎天の姿をしていると考えられていたのです。

めんどくさいお方ですね。
せめて天狗の格好で出てくりゃいいのに。

この説明によると、この太郎天、
国東半島六郷満山の本尊のような位置付けになるのかな。
それにしても異様だ。

 

椿光寺
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見どころ…住職さん

この近辺、やけに参拝者が多い。
国東半島とは思えない。
直感で思う。何かおかしい。
駐車場に停めた参拝者はみんな椿光寺とは逆の方向に歩いていく。
あれ?と思いながら、椿光寺に向かった。
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境内には弘法大師像。
どうして天台宗で弘法大師?と思ったんだけど、
まぁ、弘法大師が帰国時に立ち寄ったという、ありがちな弘法大師伝説は置いておいて、
どうやらこの地区から海を渡り四国巡礼に行く人の安全を祈ったことが発端みたい。

ここの目玉は住職さん。
話が面白い。
特に隣の椿堂との確執には笑う。
管理人が会ったときは82歳だったけど、管理人より遥かに元気だった。
おもむろに椿光寺と隣の椿堂の歴史を語り始め、参拝者を虜にする。

住職さんの手元には土地台帳まで準備されていて、
「ほんとはあそこもウチの土地で…ほら…」
と見せてくれる。
手元に準備されてるところを見ると、参拝者全員に同じ話をしてるんだろう。
「昔は隣と同じ寺で、私もあそこにいたんですよ」
「あそこの住職は頭がいいもんだから…」
「昔はこの辺はお店がたくさん並んでたのに…新興宗教まがいのことするもんだから…」
「この辺のお寺の人はみんな知ってるけど、普通の方は知らないでしょ…」
「48番49番って言ってるけど、だいたい弘法大師はあそこに来てないですよ…」
「弘法大師が杖で突いて御霊水が沸いたなんて言ってるけど、自分があそこにいた頃にボーリングしたんですよ…」
ってな話が次々と出てくる。

最初は、どうしてここの住職さんは隣を悪く言うのかなぁ、
あまりいいことじゃないよなぁ、と思ったけど、
話を聞き、隣の椿堂も見に行くことで、
まぁ、なんとなく住職さんの言わんとすることが分かった(笑)。

無動寺のところでも触れたけど、仏像盗難事件など、国東半島の裏歴史にも詳しいようだ。
昔のお寺の勢力図などを知ることもできる。
国東半島の生き証人だろう。

帰り際、住職さんが管理人をじっと見て、
「肩と腰が痛いでしょう?」
お見事!
そして胃腸のところを押さえながら、
「体を大事にしてくださいね」
お見事!
まぁ、ありがちな部位ではあるけど(笑)。

 

椿堂
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見どころ…先に隣の椿光寺に寄って、住職さんの話を聞いてから来ましょう(笑)

駐車場で見かけた参拝者はみんな椿光寺ではなく、椿堂に向かってたみたい。
山門正面には真言宗西高野山と書かれてある。
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本堂にはギブスと3000人分の髪の毛が掲げられている。
祈願成就のお礼らしい。
パンフレットの昔の写真と見比べても、あまり増えてないような。
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境内は広い。
本堂以外にも、椿大師ご霊水、おさすり地蔵、金剛閣、椿観音本堂、幸せを呼ぶ鐘、水子地蔵尊、お救い堂など、
たくさんの施設がある。
ちょっと珍スポットのような異様な雰囲気。
にもかかわらず、参拝者は多い。
謎だ。

椿堂の住職さんからすれば、
「まったく…椿光寺のじいさんはかなわんなぁ…」って感じなんだろうか?

 

胎蔵寺
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見どころ…お寺自体を見落とさないように

隣の熊野磨崖仏にばかり気をとられてると、
うっかり胎蔵寺の存在を忘れてしまうから注意。
熊野磨崖仏より胎蔵寺のほうが歴史があるのにね。
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特にこれと言って見るものはないんだけど、
六角堂に懸仏が収蔵されている。
懸仏ってあまりインパクトがないんだけど、
考えてみれば、これこそ神仏習合を示す重要な品で…、
そんな話はまともなサイトがすることか(笑)。
うちがするような話じゃない(笑)。
ちなみに懸仏は阿弥陀三尊。
そういえば、ここは浄土宗のお寺なのね。

住職さんが留守のときは、売店の方に声をかければ、六角堂を開けてもらえる。
拝観料は確か100円だったかなぁ。

 

熊野磨崖仏
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見どころ…自分の体力

ふもとで杖を借りて、さぁ登りましょう。
まぁ、天念寺裏山の無明橋に比べれば、1/100の労力で登れる。
たいしたことはない、はず。
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印も結んでなけりゃ、宝冠もかぶってないけど、
とりあえず大日如来らしい。
たぶん彫るのがめんどくさかったんだろう。
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頭上には種子曼荼羅が。
だから大日如来なのかな。
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かわいい顔の不動明王。
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元宮磨崖仏
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見どころ…向かいのお土産屋さん

まずは向かいのお土産やさんで何か買ってあげよう。
もはや元宮磨崖仏の駐車場と化してて、なんだかかわいそうだから。
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不動明王の脇侍である制多迦童子が見当たらない。
逃げ出したんだろうか。
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鍋山磨崖仏
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見どころ…場所の分かりにくさ

ずいぶん分かりにくいところにある。
思わず通り過ぎてしまいそう。
かなり急な石段を数十段登ると到着。
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こんな岩場を見ると、
なんとなく彫りたくなるのも分かるような気がする。
そんな根気はないけれど。
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瑠璃光寺
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見どころ…住職さん

駐車場で老夫婦に会ったんだけど、すごい形相で無言で車に乗り込んでた。
観光地で普通見ない顔つきだったから記憶に残った。
帰る頃になって、ようやく理由が分かったような。

ここ住職さんは危険!レベル4。
これは管理人の個人的な意見だけど、必死に子育てをしている方は避けたほうがいい。
恐らく本気でブチ切れる(笑)。
管理人は人の親ではないので、実害はなかったけど。
ネットで検索をかけると「説法が名物」とあるけど、
そんな柔らかい表現を真に受けて行くとヤバイ。

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管理人「お参りさせていただいてもいいですか?」
住職さん「どうぞ」
お寺めぐりに慣れてくると、なんとなく一声で分かる。
ここは少し注意が必要だ。
お参りをして、本堂内をきょろきょろ観察。
住職さんが数分、小声で仏像などの説明をしてくださる。

が、かなり唐突に、住職さんの意味不明の説法が始まった。
管理人のことを言われてるのかと思って黙って聞いてると、どうやらそうではないらしい。
数分聞いてようやく分かってきた。
子育ての一般論らしい。
管理人は子持ちじゃないので、
「そ、そうですよね」って感じで、苦笑いしながらうなずくだけ。
そんな話、というか同じ話が数十分続く。

帰宅してネットで検索して初めて知ったんだけど、どうやら持ちネタらしい。
今の世の中が悪いのは子育てが悪いからだ、と言いたいらしい。
「親が悪いから、子も悪い」と繰り返す。

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終始苦笑いの参拝。
住職さんから「結婚してから、また来なさい」と言われたけど、絶対やだ(笑)。
意思の疎通はあまりとれないけど、
ある意味挙動が面白い住職さんで、興味ある方は行ってみるといいかも。
ネットで検索してみると、だいたいみんなに同じ話をしてるみたいだし。

いやぁ、ほんと子持ちじゃなくて良かった。
人の親ってのは大変だ。
とりあえず住職さんの親を見てみたい、とか言ったらダメか(笑)。

 

文殊仙寺
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見どころ…見てないから分かんない(笑)

参道を登ってないからよく分かんない(笑)。
とりあえず分かることは、参道を登るのがしんどそうだから、
時間に余裕をもって行ったほうがいいってことだけ。
次回は日暮れ前に行ってみよう。
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観光巡礼T…鹿児島県・熊本県・佐賀県・大分県(その1)
観光巡礼U…大分県(その2)
観光巡礼V…福岡県(その1)
観光巡礼W…福岡県(その2)

※関係者の方で、記載内容に不都合のある方はご連絡ください。

 

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